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学長・学部長挨拶

岩手保健医療大学 学長
清水 哲郎

看護学の知識・技術と並んで、
内なるケア・スピリットを育てましょう

 私たち人類の祖先は、はるか昔から群れをつくり、仲間どうしで助け合って生きてきました。その過程で、「困っている・辛そうな仲間をみると、助けようと自然に心が動く」という遺伝的性格をもつようになりました。これが〈ケア・スピリット〉(=進んでケアする姿勢)の萌芽です。この遺伝的性格は、私たち人類が群れをつくって地球上で生き抜くために有利に働いたようです。有利であったからこそ、生き残った子孫である私たちがこのような性格を持っているわけです。
 しかし、遺伝的性格が自然に発現するというだけでは、現在必要とされているケアを専門とする看護師・保健師にはなれません。そればかりか、普通の成人した市民にもなれないのです。私たちは「助けが必要な仲間を見て、助けようと心が動く」という遺伝的性格を土台としながら、そこに理性を働かせて、「ここで助けることが本当に当の仲間にとって良いことか」とか、「どのように助けたら、仲間にもっとも有益か」などと考えます。時には、「助けたい」という自然に生じた気持ちを抑えて、「ここは私が手を出さないで、本人が動くように仕向けたほうが、本人のためになる」などと考えたりもします。こうして「困っているようだから助けよう」という自然の情を理性的にコントロールすることを繰り返しつつ、自然の情が理と組み合わさって、豊かに育っていきます。はじめは萌芽であったケア・スピリットが発達していくのです。

 看護職を目指す皆さんは、看護の専門的知識や技術を修得する必要があります。その過程で本学ではケア・スピリットを意識的に成長させようとします。ここでは、単に一市民として仲間を助けるというあり方から、社会として行う医療・ケアという事業に専門職として参加した者として、援助が必要な人たちを専門的にケアするあり方へと、ケア・スピリットがもう一段階成長することが望まれます。
 看護師・保健師には、親しい仲間だけではなく、見知らぬ人であっても、自分が看護師・保健師として担当するすべての人に対して、進んでケアする姿勢(=ケア・スピリット)が発動し、修得した看護学の知識・技術をケア実践に適切に活かすことが期待されます。そのように〈ケア・スピリット〉を育てることに本学は意識的に取り組んでいます。

 看護職を目指す皆さん!岩手保健医療大学で、知識・技術と共に〈ケア・スピリット〉の学修を一緒にしませんか。




岩手保健医療大学 看護学部長
濱中 喜代

看護は、命を守り、
生活過程を整えることを基本とし
相手の人生にも関わるお仕事です!

 まず、看護師・保健師をめざそうと考えているみなさんにたくさんの職種の中から看護の道を志そうとすること、大変素晴らしいことだと敬意を表します。看護界を取り巻く環境は今大きく変わり、求められる知識・技術や役割も多様になり、社会情勢の変化に対応するには、以前にも増して、ひとりの看護職者として自立して問題解決する能力が求められます。
 看護は、命を守り、生活過程を整えることを基本とし、相手の人生にも関わるお仕事です。また看護の対象は生まれたばかりの赤ちゃんから、高齢の方までと広範囲で、健康な方も病気の方も、さらにその家族など周囲の人々も取り巻く環境も含まれます。
 本学では独自の言葉である「ケア・スピリット」を自ら進んでケアしようとする姿勢と定義し、卒業時までに身につけるべくディプロマポリシーに掲げています。ケア・スピリットを発揮するには、人間力と専門的な知識、看護実践力が不可欠になります。 4年間を通して、幅広い教養と看護のコアとなる知識・技術とケア・スピリットが身につくよう、丁寧に教育します。また地元の病院との連携のもとで確かな看護実践力を培います。 学生一人一人を大切に、柔軟で時代の要請に対応した看護教育を丁寧に行い、細やかな学生支援プログラムを通して、キャリア形成ができることを目指します。
 岩手県の地に19年ぶりに新設された看護系大学として、優れた専門性や高い実践力を有する教授陣を核に、地元の看護教育さらには看護の質の向上のために新風を起こすとともに、地域に根ざした大学を目指します。
 広い岩手の中で岩手の人々に育ててもらい、地元の看護に誇りを持ち、地元で活躍する看護師・保健師を育てたいと願っています。看護は看護する人自身を豊かにする素晴らしさがあります。人として豊かな人生を送れるような資質を大学時代に育み、生涯において実現できるような基礎を培いましょう。
 パイオニア精神をもって、本学の素晴らしい歴史の一頁を一緒に綴っていきましょう。

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