大学院研究科長挨拶
Graduate Schoolごあいさつ
岩手保健医療大学大学院 研究科長
岡田 実
F.ナイチンゲールはかつて、19世紀の女性たちが実践の足を後ろに残し、知性の足だけを前に踏み出し、不安定にも“斜めに立たされている現状”にあると指摘しました。どうすれば知性(理論)と行動(実践)のバランスを手にできるかというテーマは、その後、知識欲と行動欲を共に満たす看護専門職能の開発と実現に結実します。
21世紀に生きる私たち看護職は、既にこの調和を手に入れたでしょうか。AIの時代に生きる私たち看護職が、質の高い“仕事”を実現できる“替えのきかないプロフェッショナル”として、この時代に生き残るためにも、勇気をもって大学院への道に進んで欲しいのです。
また、保健医療福祉の現場において、これはと思う人材が間近におられましたら、職場長の皆様はどうかその方の背中をプッシュし、職場をあげて応援していただきたいと思います。こうした人材育成に向けた投資は、今後、必ず職場の活性化につながります。また、その人材を通じて今後も大学との連携協力が可能になります。
限られた修業年限ですが、指導教員や修士論文作成まで苦楽を共にする同期生と交流を深め、修了の暁には、お世話になった職場の皆様に大学院での学びを還元できるように、そして大学との繋がりを末永く持ち続けて欲しいと願っています。