在学生・卒業生・教員の声
在学生の声

鈴木 美優さん(4年)
岩手県立一関第二高校出身
地域の特徴、
対象の個別性に合わせた
看護を学べるのが魅力
実習施設が岩手県全域にあるため、より地域の特徴に合わせた看護を学ぶことができると思い、本学を選びました。また、1年生の初めに早期体験実習があるのも魅力的でした。看護の実際を知り、自分がなりたい看護師像を明確にすることができると感じました。駅がすぐ近くにあるので交通の便がよく、実習施設に行きやすいのも特徴です。4年次には集大成となる総合実習が控えています。これまでの実習で培った、根拠に基づいた知識や技術をもとに、対象の個別性に合った看護を実践していきたいです。

星 悠愛さん(3年)
宮城県佐沼高校出身
「地域に貢献できる看護職者」に
なるための環境が整っている。
看護師や保健師を目指したきっかけは、東日本大震災で被災した際、患者を避難させようと必死に行動する看護師さん、避難所の少ない食材で料理を提供してくれた保健師さんの姿に心を打たれたことです。災害看護が学べ、保健師課程がある4年制大学に行きたいと考えていたとき、本学の学びの特徴を知りました。学生と教員が深く関わり合い、自分がなりたい「地域に貢献できる看護職者」の育成について取り組んでいる点が志望の決め手でした。将来はさまざまな年代の方に対応できる看護がしたいと思っています。
卒業生の声
活躍する卒業生

看護師
藤田 季那
2022年3月卒業
勤務先|盛岡市立病院
実習での学びを活かして
患者との信頼関係を築く。
主に消化器外科、整形外科の手術室業務や救急外来業務などを行っています。大学で学んだ看護知識や技術は実践の場で大きく活かされています。
患者だけでなく家族に必要な看護を考え提供する上で、実習などを通して得た「患者の気持ちを理解して思いを傾聴する」というコミュニケーションの仕方が役立っています。
手術を受ける患者は、不安や恐怖、緊張を抱いています。その思いを少しでも軽減し、安心して手術に臨めるように、患者のペースに合わせた説明や関わりを大切にしています。また外来勤務では、限られた時間で患者との信頼関係を築くことが大切だと実感しました。さらにコミュニケーション能力を磨いて、「この病院に来てよかった、この看護師さんなら安心」と思っていただけるような看護を実践していきたいです。まだまだ先輩たちを頼っていることが多いですが、自分で考え実践して、今までできなかったことをできるようになりたいです。

看護師
佐藤 穂の香
2022年3月卒業
勤務先|岩手県立胆沢病院
自分から相手を知る際に
ケア・スピリットの精神で臨みます。
消化器内科病棟で消化器疾患をもつ患者さんの看護をしています。自分の思いをうまく伝えることが難しい患者さんの対応をする際には自分から相手を知り、必要なケアを考え実践するので、大学で学んだケア・スピリットの精神が活かされているのではないかと思います。
皆さんは今、それぞれ自己の課題に直面していることと思いますが「学び」は決して無駄になりません。いつか一緒に働けることを楽しみにしています。応援しています。

看護師
鎌田 咲紀
2021年3月卒業
勤務先|盛岡赤十字病院
1年生からの実習のおかげで
学びが現場に活かされています。
外科病棟で勤務しています。在学時は、座学での知識習得はもちろん、1年生の早期からの実習で学んだことをすぐに実践することができ、先生方からの手厚いサポートがあったおかげで「ケア・スピリット(自ら進んでケアに向かう姿勢)」を養うことができました。
大学での学びは、看護師や保健師になったときに全て役立つものです。看護師になり働いている今、とても実感しています。先生方の力を沢山借りて、時には息抜きをしながら今しかない時間を大切に頑張ってほしいと思います。

保健師
瀬川 夏子
2021年3月卒業
勤務先|岩手町役場
健康福祉課
緊張感・責任感を持ちながら
町民と一緒に考える保健師へ。
各種がん検診と予防接種業務を担当しています。
がん検診では、当日の検診運営や精密検査が必要な方に推奨を行うこと、予防接種では、有効期限が迫っている方へお知らせをすることや関連機関への情報提供等を行うことが主な業務内容です。町民が自分の健康は自分で守りながら生活できるよう、日々の反省点を活かしながら業務に励んでいます。
大学で学んだケア・スピリットのもと、町民の意思を一番に大切にし、望んだとおりの生活ができる方法を一緒に考えながら対応しています。
初めて窓口に来た方の中には、不安そうな表情をしている方もいるので、安心して話せる雰囲気づくりをしてからじっくり話を聞くように心がけています。自分の1回1回の対応が職場の評価を左右するという気持ちを持ち、緊張感・責任感をもって毎日仕事に励んでいます。
町民に親しみやすいと思われるような保健師になれるよう、引き続き、丁寧な対応を継続して行っていきたいです。
教員の声
自ら経験したことは、何にも代えられない宝

基礎看護学は、看護学の基盤となる知識や技術、態度を学びます。看護の目的や目標は同じでも、看護を必要とする対象者は誰一人として同じ人はいません。そのため、絶対や必ずこうだという正解がないのです。その答えを見出せるには、様々な背景を持つ方や様々な年代の方との触れ合いの機会を持つことだと思います。自ら経験したことは、何にも代えられない宝です。また、季節の移ろいや社会の変化にも関心を持って生活してください。ちょっとした一言から対象者とのコミュニケーションが広がります。これらを意識して生活してみてください。お会いできる日を楽しみにしています。
PROFILE
玉川大学教育学部教育学科卒業 学士(教育学士)
東京医療保健大学大学院看護マネジメント学専攻(修士課程)修了 修士(看護マネジメント学)
聖マリアンナ医科大学病院教育担当師長
人を思いやる心、対象者から学ぶ姿勢を大切に

超高齢社会の日本では百歳以上の高齢者が9万人を超えました。老年看護学では、在宅や医療施設、介護保険施設など多様な場所で生活する、さまざまな健康状態の高齢者がその人らしくもてる力を最大限に発揮できるように支援していくことを学びます。4年間の大学生活では、看護職になるための基礎的な知識・技術・態度を学びますが、人を思いやる心、対象者から学ぶ姿勢を大切にしてほしいと思っています。卒業後も学び続けることは大事です。ケア・スピリットをもち、自ら考え行動できるように、主体的に学び続ける力を育むように、一人ひとりの個性に合わせ学生の成長を支援していきます。皆さんの入学を心からお待ちしています。
PROFILE
北海道医療大学大学院看護福祉学研究科修了(看護学修士)。青森県立中央病院、青森県立つくしが丘病院、青森県庁を経て、青森県立保健大学助手~講師、日本赤十字秋田看護大学准教授、2022年9月から現職。
女性のライフサイクルすべてに寄り添い支援

母性看護学では、命をはぐくむ性である女性の妊娠期・出産期・育児期の女性とその家族への看護だけでなく、女性のライフサイクルすべてに寄り添い支援していきます。一緒に生命誕生の不思議や命をはぐくむことの温かさ・優しさを体感していきましょう。また命につながる性の健康への支援を考えていくことは、より良い個人の生き方やその人の尊厳を考えることにつながっていきます。ぜひ本学の4年間で様々な教員や仲間に出会い、多くの刺激や経験、学びを得ることで、しっかりとした看護観を持った専門職として成長していかれることを願っています。
PROFILE
岩手県立大学大学院看護学研究科博士後期課程修了、博士(看護学)、助産師、看護師、不妊カウンセラー。助産師として光市立病院等の勤務を経て、岩手保健医療大学助教、2021年より現職。